たぶん、まだ邦題不明、詳細未定。MOでの新フォーマット『Modern』について少し書いてみます。

 これは現時点では、MOのみで行われると思われます。『再録禁止カードが存在しないレガシー』という位置付けなので、再録禁止という概念が存在しないMO(デュアルランドがMasterEditionというMOオリジナルエキスパンションに収録されてます)では意義が薄くなってしまうので、将来的にはこれが公認フォーマットとなる可能性はゼロではありません。

使用可能セットはこちらです。
※当記事執筆時点のもの

第8版
第9版
第10版
基本セット2010
基本セット2011
ミラディン・ブロック
神河ブロック
ラヴニカ・ブロック
コールドスナップ
時のらせんブロック(含タイムシフトカード)
ローウィン・ブロック
シャドウムーア・ブロック
アラーラの断片ブロック
ゼンディカー・ブロック
ミラディンの傷跡ブロック

『再録禁止カードが存在しない』『新枠』でのエキスパンション・セットとなっています。

禁止カードリストはこちらです。
※当記事執筆時点のものであり、暫定なので施行時には変更もありえます

《古えの居住地/Ancient Den》
《教議会の座席/Seat of the Synod》
《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》
《大焼炉/Great Furnace》
《伝承の樹/Tree of Tales》
《金属モックス/Chrome Mox》
《暗黒の深部/Dark Depths》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
《弱者の剣/Sword of the Meek》
《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》

 親和の重要パーツであるアーティファクト・土地5種が禁止となっています。これは、当時のスタンダードのように、メタが親和もしくはアンチ親和のみという偏ったゲームになるのを防ぐためでしょう。
 《金属モックス》は親和パーツでもあるのですが、これの禁止は1T《闇の腹心》や《タルモゴイフ》といった高速展開を封じます。
 《暗黒の深部》はZENにより《吸血鬼の呪詛術士》を得て一躍レガシー級となった『DD(暗黒の深部の英名略)』デッキの核です。1T《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》セット(《思考囲い》プレイ)2T《暗黒の深部》セット、2T《吸血鬼の呪詛術士》プレイ&能力起動でマリット・レイジトークン(20/20飛行破壊されない)が戦場に出て、3Tで勝負がつきます。
 「トーナメントの長期化」を助長するとして、当時のエクステンデッドでも禁止経験のある《師範の占い独楽》が禁止です。
 レガシーでも禁止の超アドバンテージエンジン《頭蓋骨絞め》は当然禁止。
 《弱者の剣》は、《飛行機械の鋳造所》とのコンボで半無限トークン&ライフゲインとなるために禁止。当時の(MRD~ARB)エクステンデッドではDDとハイブリッドした『DDソプター』デッキが大流行しました。
 いわゆる「十手ゲー」と揶揄される一方的なゲーム展開を演出する《梅澤の十手》が禁止に。このカードは、全フォーマット通じて今回が初の禁止となります。妨害手段がレガシーほど多くなく、《石鍛冶の神秘家》というカードがあるために仕方のないところでしょう。
 『ナルコドレッジ』デッキの重要パーツである《ゴルガリの墓トロール》が禁止されたため、発掘系のデッキは組めないことはないもののかなり厳しくなるでしょう。

 《霊気の薬瓶》《超起源》など、過去のフォーマットで禁止暦のあるカードが禁止されてないのが興味深いですが、まだ暫定なので今後どうなるかは分かりません。今後の動向に注目しましょう。

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