今回の禁止は、「MoMA」や「親和」のように一連のシナジーではなく、単純なカードパワーでの禁止だと思います。いってみればパワーナインのような。確かに装備品が弱いほど相対的に弱くなる《石鍛冶》はシナジーカードと呼べると思いますが、例えば現環境で《梅澤の十手》があればまず印刷されなかったであろうカードです。それなのになぜ今回、剣3本に加えて《殴打頭蓋》を出してしまったのでしょうか。《石鍛冶》を禁止にする前提だったのなら、理解に苦しみます。剣と《殴打頭蓋》さえなければ、《石鍛冶》は禁止にするほどのカードパワーはなかったはずです。
 禁止カードは、コンピュータゲームでいえば、バグのようなものです。不良品です。きちんとテストプレイされなかったのでしょうか?今回の禁止を受けて、《石鍛冶》が抑え込んでいたミラディン包囲戦前のヴァラクート一強に戻ってしまい、『禁止カード指定することで引退者激増』しては本末転倒です。

《ジェイス》は初見で能力をざっと見ただけでも費用対効果が凄まじいと気付けるレベルの壊れカード。『出した瞬間に勝てるカード』ではないために長らく禁止とはなりませんでしたが、その凄さは現在の活躍ぶりから見ても目に余ります。
 毎ターン《渦巻く知識》ができるパーマネント、と書けばどれだけ壊れているかが分かるでしょう。それに加えて、自身の脅威をどかす-1能力、相手の未来を「検閲」する+2と、それによく噛み合った-12のフィニッシュ。ハンドアドバンテージ、ライブラリートップ操作、除去、フィニッシャーまで1枚でこなせる、前代未聞の4つもの能力を持つプレインズウォーカーが、色が合うなら使われない理由がありません。開発スタッフ、またテストプレイヤーは、バランス感覚がマヒしているのでしょうか?この禁止告知も、たった残り3ヶ月で、かなり遅すぎたと思います。

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