スタンダードのこれから

　さて、嘆いていても何も変わりません。これからのスタンダードを楽しむために、今後はどのようなデッキが台頭してくるか、またそれらの構成を考察していきたいと思います。
　まずはメタゲームにおけるデッキから。

Tier1
赤緑ヴァラクート
青黒コントロール
青赤欠片の双子
　おそらく、まずこれらのデッキが試されると思います。天敵《石鍛冶》が禁止で、憂いのなくなった「赤緑ヴァラクート」がまず使われると思われます。黒緑剣が解禁されるまでは「ヴァラクート」の対抗馬としてトップに君臨していた「青黒コントロール」は、剣がなければ安定して強いので《ジェイス》がなくても《ジェイス・ベレレン》が投入され、問題なく使われるでしょう。意識されなければ4ターンキルもありえる「青赤欠片の双子」も、使用者が多くなりそうです。コンボデッキにはハンデスが天敵なので、「青黒コン」の使用者が増えると「ヴァラクート」とともに厳しくなるかもしれません。
Tier2
ボロス
赤単
黒赤吸血鬼
青白コントロール
緑白ビートダウン
　「ヴァラクート」は理想的に回ると4ターン目まではマナ加速のため動けないので、そこを突く速攻ビートダウン、「ボロス」や「黒赤吸血鬼」が復権しそうです。また、《復讐蔦》《最後のトロール、スラーン》に弱い「青黒コン」が多ければ「緑白ビートダウン」も使われるでしょう。ビートダウンが環境に多いなら、《審判の日》擁する「青白コントロール」の出番です。ただ「青白コン」は、潤滑油である《ジェイス》と序盤に決まる勝ち筋である《石鍛冶》の禁止で重めのフィニッシャーのみを入れた低速コントロールタイプになるため、「ヴァラクート」が間に合わず天敵になり、ハンデスにより「青黒コン」も苦手なのでTier2としました。

　次の記事は各デッキの詳細解説を予定。