モダンで大きな変更がありました。個別に解説を入れていきます。

《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》 禁止
 1マナでありながらタフネス2とかなり除去しにくいシステムクリーチャーで、序盤はマナ加速に使え、中盤から後半にかけてはライフゲインやフィニッシャーにもなる墓地対策カードというかなり汎用性のあるものでした。環境最強色は黒緑、といわれるほどに使われていました。
 ただ、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》の抑止力であったのに、《死儀礼》を禁止にしたことで暴れ回ることになったりしないかが心配です。それはそれで環境が変わるならいいのかもしれませんが。

《苦花/Bitterblossom(MOR)》 禁止解除
 《苦花》といえばフェアリー、と思われがちですがスタンダード期にはジャンドに《苦花》が積まれていました。『青黒フェアリー』以外のどのようなデッキに積まれることになるかも要注目です。もしくは安定の対フェアリーサイドボード?

《野生のナカティル/Wild Nacatl(ALA)》 禁止解除
 ビートダウンといえばまず《野生のナカティル》4枚入りのZoo、と完全に固定されてしまっていたことから禁止となったこのカード。モダンで台頭するデッキに「ビートダウン」の脅威がさほどでもなかったことが、これの解禁理由とのこと。今は《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》なんてのが存在するので、赤緑アグロでは1T《ナカティル》2T《炎樹族》《ナカティル》《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》などで2ターン目にして10点クロックが完成します。
 この他にも、からめ手として青を足し、《瞬唱の魔道士》とカウンター、さらに《部族の炎/Tribal Flames(TSB)》を組み込んだ5色の『ドメインZoo』などバリエーションがあります。

コメント

nophoto
2014年2月7日1:56

これはメタが大きく動きそうな予感。
青黒フェアリーはモダンだとどのくらい活躍するんでしょうね

キッド
2014年2月7日19:12

 活躍できるかどうかは未知数ですが、『青黒フェアリー』というデッキはスタンダード、旧エクステンデッド、レガシー、カードプールの狭まったエクステンデッドと、熱狂的な《苦花》信者が存在しているのか、常に一定の勢力を誇っているデッキでした。
 爆発的な値上がりとそれが即完売したことを見てもわかるとおり、期待値は相当なものなので環境変わった初期には、トップメタといえるほどには存在すると思われます。
 《ヴァラクート》が問題なしと解禁されたくらいなので、《苦花》も現モダン環境では一強環境となることはないと思います。

 それよりも問題は《野生のナカティル》解禁が実はとてつもなくやばいのではないかと感じるのです・・・。ナカティルが4枚入っていないビートダウンはカジュアルデッキ、とレッテルを貼られそうな。