モダンでもマーフォークは戦える!というわけでここで、備忘録も兼ねて、考察と解説を交えて紹介します。

28クリーチャー
4《呪い捕らえ/Cursecatcher(SHM)》
4《ダクラの神秘家/Dakra Mystic(JOU)》
4《アトランティスの王/Lord of Atlantis(TSB)》
4《真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident(M13)》
4《銀エラの達人/Silvergill Adept(LRW)》
4《大建築家/Grand Architect(SOM)》
4《波使い/Master of Waves(THS)》
2《溶鉄の尾のマスティコア/Molten-Tail Masticore(SOM)》
 モダンマーフォークはひたすら信心をためて《波使い》ヒャッハーするデッキなので、《メロウの騎兵》などよりも、ロード能力を持ちつつシンボルが濃い《大建築家》を優先。その能力活用先を考えた時、ガッチリ噛み合いまたマナフラッド対策にもなる《マスティコア》はフィニッシャーとして理にかなっていると思います。《波使い》と同等のコストであり、《薬瓶》の終着点にしやすいのも高ポイント。
 《大建築家》は《波使い》との親和性が抜群で、《波使い》のエレメンタルトークンを強化するというマーフォークロードにはない特性があります。また、《波使い》を除去しても《大建築家》がいればエレメンタルトークンは当然残ります・・・
 薬瓶頼りで土地がもともと少なめのデッキなので、《流刑への道》どんと来い。プロテクション(赤)は《稲妻》を弾きます。モダンのクリーチャーデッキとしては、『マーフォーク』は1つのソリューションなのかもしれません。
 さり気に入っているJOUの新顔《ダクラの神秘家》はパワーが1あり1マナアクションとしては最低限、能力は潤滑油として申し分なしでマーフォークを純粋に強化できるパーツです。

10呪文
4《霊気の薬瓶/AEther Vial(DST)》
3《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NPH)》
3《広がりゆく海/Spreading Seas(ZEN)》
 スクリューしてもブン回すために《薬瓶》4は必須として、《島》を使わないデッキ対策に《海》。最速トロンなどにも有効で、土地構成の汚いモダンならではのチョイスです。今回は《マスティコア》の枠を空けるために《広がりゆく海》《蒸気の絡みつき》を1枚ずつ減らしました。ちなみに《蒸気の絡みつき》は申し訳程度のクリーチャー対策です。《波使い》を《薬瓶》と絡めてトークンをばらまくのにも使えそうです。

20土地
12《島》
4《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》
4《変わり谷/Mutavault(MOR)》

(サイドボードは省略)

-攻略法-
 かなり完璧に見えるマーフォークデッキですが、なんとか攻略法を捻り出してみたいと思います。スクリューしやすく《薬瓶》に依存したデッキということで、やはり《古えの遺恨/Ancient Grudge(ISD)》と《稲妻》などの軽い除去がキーカードになるでしょうか。言葉にすれば「《薬瓶》を割り、ロードを除去する」ということです。
 ただ、《波使い》はプロテクション(赤)を持つのでそれ以外の除去を持ち合わせたいところ。《流刑への道》はスクリューを助けるのであまり有効ではありません。《喉首狙い》なら大体のクリーチャーを倒せます。青白系なら打ち消されない《至高の評決》で流すのも手。とにかく《薬瓶》があると簡単に再構築されるので、《薬瓶》の破壊とロード除去を合わせて行えるようにしましょう。
 なんとなく、相性でいえばカラー的に赤黒緑の『ジャンド』が一番有利に立ち回れそうな気がします。ハンデスで嫌なところを抜き、《衰微》で《薬瓶》を割り、豊富な除去で盤面を整理します。個人的には《終止》は赤いのでマーフォークには弱いと思っています。ただし、《稲妻》は最後のひと押しにもなり、軽くて《波使い》以外にはほぼ効くので4枚以外はありえません。環境柄、相対的に強いのはやはり《喉首狙い》だと思います。「呪文滑らない」のが重要で、ロードに絞って潰していきたい対マーフォークでは有用です。

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