今回は毛色をかえて、禁止・解禁によりバランスをとっているモダンの禁止カードリストを考察していきたいと思います。

《古えの居住地/Ancient Den(MRD)》
《大焼炉/Great Furnace(MRD)》
《教議会の座席/Seat of the Synod(MRD)》
《伝承の樹/Tree of Tales(MRD)》
《囁きの大霊堂/Vault of Whispers(MRD)》
 まずはアーティファクト・土地5種。これは解禁が絶望的なカードたちです。『親和』は現時点でメタの一角を担っているので、突出することを防ぐため解禁はまずされません。

出産の殻/Birthing Pod
猛火の群れ/Blazing Shoal
雲上の座/Cloudpost
暗黒の深部/Dark Depths
超起源/Hypergenesis
欠片の双子/Splinter Twin
花盛りの夏/Summer Bloom
ウギンの目/Eye of Ugin
垣間見る自然/Glimpse of Nature
 各デッキのキーパーツとなるカード群。これらを残してしまうと上位リストの常連となるので、すべてのデッキに可能性をを持たせるために禁止されました。《出産の殻》に至っては、デッキパワーの高さもさることながら、ビートダウンの選択肢を殺してしまうというのもその理由です。
 《垣間見る自然》は現状『エルフ』専用で、高効率ドローカードで強力すぎるため禁止です。

師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
第二の日の出/Second Sunrise
 試合時間がかかりすぎ、「大会の進行に支障が出る」という理由から禁止されたもの。長らく禁止を免れていた《第二の日の出》は代替カード《信仰の見返り》とともに採用されて大規模大会で注目を集めるようになり、禁止入りしました。

罰する火/Punishing Fire
梅澤の十手/Umezawa’s Jitte
 《出産の殻》とも被りますが「ビートダウンを抑制しすぎる」ことから禁止となったカード。

時を越えた探索/Dig Through Time
宝船の巡航/Treasure Cruise
頭蓋骨絞め/Skullclamp
精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor
 割りのよすぎるハンド・アドバンテージカード。非常に効率良く手札を増やせるため、禁止されました。

金属モックス/Chrome Mox
思案/Ponder
定業/Preordain
炎の儀式/Rite of Flame
煮えたぎる歌/Seething Song
 単体ではそれほどではないものの、ストーム系などのコンボデッキで使用するとモダンの基本理念である「3ターン目安定勝利を防ぐこと」に抵触するため禁止されたカード群。《思案》《定業》は中速~低速のミッドレンジ、コントロールあたりが使用するには適正なカードではあるので、残念なところです。

死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith
石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic
精神的つまづき/Mental Misstep
 ほぼ単体で機能する、単純なカードパワーのみによって禁止されたカード群。 《死儀礼のシャーマン》は序盤にマナ加速、中盤から終盤にはライフゲインとライフロスによるフィニッシャーとすべてのタイミングにおいて腐る場面が少ないので、禁止となっています。
 《緑の太陽の頂点》も、序盤から終盤まで、《ドルイドの東屋》《クァーサルの群れ魔導士》《ガドック・ティーグ》《最後のトロール、スラーン》《大祖始》など、場面に応じて適切なクリーチャーを呼び出せる万能カードなので禁止されています。
 《石鍛冶の神秘家》はそれ単体ではほぼ仕事をしませんが、各種《剣》と《殴打頭蓋》サーチと直接線上に出す能力が強すぎるので禁止です。それら装備品を禁止にすれば解禁も可能でしょうが、1枚解禁するのに4枚も5枚も禁止にしていては本末転倒です。

戦慄の復活/Dread Return
 昨今の墓地対策カード増強によって解禁の可能性もなくはないですが、メインから墓地対策を積むようになったり、常に墓地対策のような専用サイドを求められることは多様性を損ない好ましくないため、解禁はないと思われます。


血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf
 こちらも解禁可能性はあるのではないか?と思われるカード。《死儀礼》からの加速が強かったところもあるので、フェアデッキ、ビートダウンの復権には必要なカードかもしれません。ただし、《祖先の幻視》解禁もあり、《闇の腹心》《ヴェールのリリアナ》続唱も当然強いことを考えるとやはり無理があるでしょうか。

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