レガシーの『青白奇跡コントロール』を4つのカテゴリに切り分け、カード毎に解説していきます。自分なりの備忘録です。

 まずはドロースペル編から。レガシーの青白コントロールは《渦まく知識》と《思案》をどう上手く使うかにかかっているといっても過言ではありません。このキャントリップスペルの使い方を学ぶデッキとも言い換えることができます。

《渦まく知識》
 しっかりと必要なカードを思い浮かべながら唱えます。漠然と「マナが余ったから」「手札が弱いから」などといった軽い理由で消費すると本領が発揮できません。
 例えば、《実物提示教育》を撃たれ打ち消し呪文が手にない時。《思考囲い》を撃たれて手札の《精神を刻む者、ジェイス》を守りたい時。《終末》をライブラリートップに仕込む。そのような明確な理由がある場合に唱えます。不要牌はゲームの進行につれてたまっていくもの。無駄撃ちせず、フェッチと組み合わせて、ここぞという時に手札をリフレッシュします。
 ちなみに青白コントロールは《意志の力》を5マナで唱えられるように島と平地を置いていくのが良いので、土地は5枚まで置いたら手札に持っておき、《渦まく知識》のために残しておくのが良いです。

《思案》
 最序盤は土地を探すのに最適なカード。レガシーは基本的に土地を切り詰めているので、ある意味《思案》は土地でもあるといえます。ただ、これも漠然と使っていては強く使えません。今、自分が必要なものは何なのかを明確に決めてから唱えます。例えば「土地」「打ち消し呪文」「フィニッシャー」など。
 ただし、土地は1ターンに1枚置いていければいいので、《思案》で見た3枚中に土地が2枚3枚見えた場合は少し考えます。土地が必要な場合でも、それ以外のカードが現状必要ない場合はシャッフルも考慮します(『ANT』相手に「土地土地《終末》」と見えた時など)。

《先触れ》
 4枚フル投入の《渦まく知識》《思案》と比べ、2~3枚の採用に留まるカード。その理由はドローの誘発タイミングにあります。次の(基本的には相手の)アップキープのため、唱えた時点ですぐにドローできません。「自分のターンに3枚のカードを仕込んで相手のターンに《終末》奇跡を誘発させる」ことは《先触れ》でしかできないので、そのために入っています。必要なカードを探しに行く目的では最大4枚見られる《思案》の方が《先触れ》よりも優れているので、その目的でどちらかを使うならまずは《先触れ》から唱えます。
 また、このカードは相手にも使えることを留意すべきです。プレインズウォーカーをコントロールしたりしていて有利な場合、相手のライブラリー3枚を並び替えて弱めることも重要です。

《予報》
 上記3種のキャントリップとは違い、ハンド・アドバンテージをとれるドロースペルです。キャントリップスペルや《精神を刻む者、ジェイス》、《相殺》の誘発でトップを見ることができるので、これを覚えておいて手札を増やします。最悪、不要牌2枚引いたとしても、《渦まく知識》+フェッチランドがあれば入れ替えることができます。
 最近は高速化しうまく仕込むスキがないため、採用は見送られがちです。ゆったりとしたゲームの場合に強いカードです。

《定業》
 あまり採用はされないのですが、「初心者向けのキャントリップスペル」です。明確に「必要なカードは上、不要なカードは下」とできるので、3種キャントリップスペルと違い悩む時間がすこぶる短いです。《思案》との入れ替えで採用されることがあるようです。レガシー始めたての場合はこれを4積みして慣れるのも良いと思います。



 最後に。『青白奇跡コントロール』はキャントリップスペルに始まりキャントリップスペルに終わります。使い方によってデッキが強くも弱くもなり、この1ドロースペルを使いこなすことが、デッキを使いこなすことにつながります。

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